2013年 08月 04日
風立ちぬ 零式艦上戦闘機21型 |
零式艦上戦闘機21型。
春先に「永遠のゼロ」を読んで、先週「風立ちぬ」を見た。零式艦上戦闘機21型の設計者である堀越二郎と堀辰雄の生涯を重ね合わせた、史実に近いフィクションアニメなのですが、堀越二郎の飛行機に賭ける思い、美しい飛行機を作りたいという、技術者としての夢を実現していくストーリー。零戦ではなく、零戦の前身である九十六式艦上戦闘機の開発が物語の軸になっている。
九十六式艦上戦闘機は日本初の全金属単葉戦闘機、枕頭鋲など前衛的な技術を採用しています。これの模型も作ってあるのですが何処に行ったのやら・・・・。ユンカース社視察の経験を活かして、物資も技術もない日本で、堀越二郎が独創性を発揮して開発していく。映画の中では昼食に出たサバの骨を見て美しいと感じ、翼断面と同じ事を発見する。は堀越二郎の技術と美意識が至る所に反映された美しい飛行機。
技術者として力を発揮して素晴らしい飛行機を設計したが、善くも悪くも、設計者の範囲を超えた所で使われることになる。映画の最後に語る言葉、「一機も帰って来なかった・・・・」という言葉は、重い。
130804
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by airplane3
| 2013-08-04 12:00
| 飛行機